Yellowfin 9.5 リリースでは、キャッシュされたフィルターに表示できるデータの柔軟性を高めるために、新しいオプションとして以下の2つの設定を追加しました。
- 参照するテーブル数を限定
- キャッシュされた値を読み込むときにレポートのフィルターを無視
これら2つのオプションの仕組みを紹介します。表示されている例は、Yellowfinに同梱されているスキーチームデータに基づく地域別パフォーマンスレポートを使用しており、地域(ツアー)および国(ツアー)という2つのフィルターを追加しています。
どのように機能するのか
まずは、デフォルトオプションから見ていきましょう。両方とも無効に設定されており、これが以前のバージョンまでのYellowfinが機能していた方法です。まずは、地域(ツアー)フィルターをアジアに設定します。
今回見ていくのは国(ツアー)フィルターです。フィルターの書式>入力スタイル項目を開くと、次の新しいオプションが表示されています。
ご覧いただいているように、デフォルトでキャッシュされた値は11になっています。この数は、定義されたツアー(地域)フィルターと、レポート自体のコンテキストに基づいてYellowfinが生成するSQLの両方の影響を受けます。この結果、レポートに表示されるフィルターの値のみが表示されます。
参照するテーブル数を限定を有効化
ここで、アジア地域のすべての国(ツアー)の値をフィルターにキャッシュするとします(定義された地域(ツアー)フィルターを考慮します)。現在のレポートに基づくと、請求金額の値が無いいくつかの国はフィルターに表示されません。しかし、Yellowfin 9.5でこれを実現することができます。方法は参照するテーブル数を限定オプションを有効化します。
以下に示すように、カンボジアと韓国は、レポートに表示されていませんが、フィルターに含まれるようになりました。
キャッシュされた値を読み込むときにレポートのフィルターを無視を有効化
地域(ツアー)フィルターが適用されていなくても、レポートのコンテキストを考慮して使用可能なすべての値をキャッシュする場合は(例:地域(ツアー)フィルターが削除された場合に、レポート内の値のみを含める)、キャッシュされた値を読み込むときにレポートのフィルターを無視オプションを有効化します。
以下に示すように、33カ国のレポートコンテキスト対応一覧がキャッシュされるようになりました。
両方のオプションを有効化
最後に、両方のオプションを有効化することで、すべての可能な値をキャッシュするように国(ツアー)フィルターを設定します。
これにより、フィルターをまったく適用せずに、データベースから国(ツアー)のすべての値の一覧を取得することできます。
詳細な情報は、wikiを参照してください。