ここでは前年比較レポートの作成手順について説明します。
- はじめに
サブクエリーと計算フィールドを使用して前年比を表示するレポートを作成します。
マスタークエリーで今年の数値、サブクエリーで前年の数値を求めて、その結果を計算フィールドで除算して比率を求めます。
サブクエリーを使用するためには、軸になる項目(結合キー)が必要です。
フィルターには日付型(Date型やTimestamp型)のフィールドが必要です。
- 表の作成
軸になる項目(ここではAthlete Region)と、比較したい数値フィールド(ここではInvoiced Amount)を表に追加します。
フィルターには日付型のフィールド(ここではYear)を追加してください。
- 追加サブクエリーの作成
「追加」のサブクエリーを作成します
- 追加サブクエリーの設定
マスタークエリーフィールドとサブクエリーフィールドを軸になる項目(Athlete Region)で結合します。
フィルターに日付型のフィールド(Year)を追加することを忘れないでください。
- サブクエリーのフィールド追加
サブクエリーの作成画面で、前年の数値(Invoiced Amount)を追加します。
- フィルターの設定
フィルターの高度な設定画面を開いて、マスタクエリーのフィルターの演算子を「等しい(=)」に設定します。
- サブクエリー側のフィルターの設定
サブクエリーのフィルターの設定(追加1タブ)を開いて、演算子を「フィルターへリンク」、位置を「-1年」に設定します。
- 数値フィールドの表示名変更
マスタークエリー側の数値フィールドの表示名を「今年」、サブクエリー側の数値フィールドの表示名を「前年」に変更します。
- 計算フィールドの作成
計算フィールドを使用して、前年比を求めます。
計算フィールドは、マスタークエリーの画面から作成するようにしてください。
サブクエリーの画面からでは、前年比の計算フィールドを作成することはできません。
ゼロ除算のエラーを回避するために、図のようなCASE文を作成します。
- 前年比の表示
前年比のフィールドを表に追加します。
- 前年比の書式設定
前年比の小数点以下桁数を指定し、接尾辞に「%」を指定します。
- 完成
以上で完成です。