JVMについて
1. JVMとYellowfin
- YellowfinはJVM(Java Virtual Machine)という実行環境上で動作します。
- メモリの空きに余裕がないとYellowfinの動作は少しずつ遅くなり、割り当て以上のメモリを使用するような処理を行うと、OutOfMemoryエラーが発生します。
- どんな処理をすると発生しやすいのか?例えば・・・
⇒ データベースから大量の結果セットが返ってくるようなレポートの作成・実行
⇒ 大きなクロス集計表の作成・実行
⇒ 高度な関数を多用しているレポートレポートの作成・実行
⇒ データ量の多いCSVファイルのアップロード
⇒ インメモリデータベースへのデータキャッシュ
2. OutOfMemoryを防ぐには
- レポートにフィルターを設けて全体量を減らすなどし、まずはレポートのスリムアップをしましょう。
- それでも動作が重くなる、OutOfMemoryが発生しやすい場合はメモリの設定を変更します。
※. デフォルト値は1024MBとなっています。変更は、運用状況や環境に応じて各自チューニングして頂きますようお願い致します。
JVM変更方法
- Yellowfinをインストールした環境、また、Windowsの場合は起動方法によって設定の仕方が異なりますのでご注意ください。
⇒ Windowsサービスから起動している場合
⇒ Windowsショートカット、またはバッチファイルから起動している場合
⇒ Linux/Unix/Mac OSXの場合
※. 変更した内容は管理>管理コンソール>システム情報にて確認できます。
1. Windowsサービスの場合
(1) コマンドプロンプトを管理者権限で起動してください。
(2) "<Yellowfinインストールフォルダ>\appserver\bin"に移動してください。
例:cd C:\Program Files\Yellowfin 7.4\appserver\bin
(3) 以下のコマンドを実行してください。
tomcat[Tomcatバージョン]w.exe //ES//Yellowfin
※ご使用中のTomcatのバージョンによって実行するexeファイルが変わります
binフォルダに存在するtomcat[バージョン]w.exeを確認してください。
例)tomcat9w.exe //ES//Yellowfin
(4) プロパティ画面が起動するのでJavaのタブへ移動し、以下の項目を設定してください。
initial memory pool:起動時のヒープサイズを指定
Maximum memory pool:ヒープサイズの最大値を指定
(5) サービスよりYellowfinを起動してください。
2. Windowsショートカットの場合
(1) Yellowfinを停止してください。
(2) "<Yellowfinインストールフォルダ>\appserver\bin"にあるcatalina.batをメモ帳以外のエディター
で開いてください。
(3) catalina.batの下記設定を変更してください(117行目辺り)。
set JAVA_OPTS=%JAVA_OPTS% -Xms128m -Xmx1024m
Xms 初期値(単位は「m」で明示的にMBを指定します)
Xmx 最大値(単位は「m」で明示的にMBを指定します)
(4) catalina.batを保存したらYellowfinを再起動してください。
3. Linux/Unix/Mac OSXの場合
(1) Yellowfinを停止してください。
(2) "<Yellowfinインストールフォルダ>\appserver\bin"にあるcatalina.shをエディターで開いて
ください。
(3) catalina.shの下記設定を変更してください(117行目辺り)。
JAVA_OPTS="$JAVA_OPTS -Xms128m -Xmx1024m"
Xms 初期値(単位は「m」で明示的にMBを指定します)
Xmx 最大値(単位は「m」で明示的にMBを指定します)
(4) catalina.shを保存したらYellowfinを再起動してください。
JVMの確認方法
管理>管理コンソール>システム情報でJVM設定を確認することができます。
以上でJVMの設定は完了です。