JavaFXは、公式のJavaリリースと並行して実行されるJava プロジェクトですが、JREに常にバンドルされているわけではありません。しかし、Yellowfin 9.3以降でPDFエクスポートを実行するためには、JavaFXが必要になります。本ガイドでは、そのインストール方法について紹介します。
JavaFXのインストールに進む前に、次の項目を確認してください。
- Yellowfin 9.3を使用している
- 現在使用しているJava環境にJavaFXが追加されていないことを確認した
ご利用の環境にJavaFXがインストールされているかを確認するには、こちらを参照してください。
JavaFXをインストールするには、次の2つの方法があります。
- 既存のJava環境に追加をする(ご利用の環境への影響を軽減するために、Yellowfinではこちらの方法を推奨します)
- JavaFXを含む新しいJavaパッケージをインストールする
既存のJava環境に追加する場合:
こちらでは、それぞれに使用するサンプルパスとともに、3つの例(Windows、Linux、Mac)を紹介しています。ご利用の環境に適切なパスをご使用ください。
- Yellowfinを停止します。
- ご利用のシステムに関連するJavaFX SDKをダウンロードします(例:https://gluonhq.com/products/javafx/ またはLinux(Ubuntu)を使用している場合は、apt-get install openjfxを使用することもできます。
- システム上の任意の場所にダウンロードしたファイルを解凍します。
Windows:c:\program files 配下に配置した場合は、セキュリティエラーが発生する可能性があります。その場合は、別の場所に解凍してください。
Linux:JavaFXファイルを /usr/share/java に配置します。 - <Yellowfin Directory>/appserver/bin/catalina.bat (Windows) または <Yellowfin Directory>/appserver/bin/catalina.sh (Linux/Mac) ファイルに次の行を追加します。
Windows(スタートメニューまたはstartup.batから起動している場合):catalina.bat:最初のset JAVA_OPTS= ステートメントの直後に追加
set JFX_PATH=C:\temp\javafx-sdk-15\lib
Linuxの場合:catalina.sh:最初のJAVA_OPTS= ステートメントの直後に追加
set JAVA_OPTS=%JAVA_OPTS% --module-path=%JFX_PATH%
--add-modules=javafx.web -Djbd.jfxPath=%JFX_PATH%
JFX_PATH=/usr/java/javafx-sdk-11.0.2/lib
Macの場合:catalina.sh:最初のJAVA_OPTS= ステートメントの直後に追加
JAVA_OPTS="$JAVA_OPTS --module-path=$JFX_PATH
--add-modules=javafx.web -Djbd.jfxPath=$JFX_PATH"
JFX_PATH=/Applications/javafx-sdk-11.0.2/lib
JAVA_OPTS="$JAVA_OPTS --module-path=$JFX_PATH
--add-modules=javafx.web -Djbd.jfxPath=$JFX_PATH" - Yellowfinを起動します。
JavaFXを含む新しいJavaパッケージをインストールする場合:
- Yellowfinを停止します。
- JavaFXを同梱したJVMを準備します。ZuluおよびBellsoftは、JavaFXを同梱し、そのまま使用できるJVMを作成しています。
- ソフトウェアをインストールし、新しいJavaインストールを指定するようにYellowfin サーバを更新します。これには、(catalina.batの場合は)JAVA_HOME、または(catalina.shの場合は)JRE_HOMEの変更が伴います。
Windows:catalina.batの場合
「set JAVA_HOME=」が含まれた行を探し、新しいJVMディレクトリを指定するように変更します。
set JAVA_HOME=”C:\java\jdk-15-with-javafx”
Mac/ Linux:catalina.shの場合
「set JRE_HOME=」が含まれた行を探し、新しいJVMディレクトリを指定するように変更します。JRE_HOME="/usr/java/java-11-with-javafx/"
- Yellowfinを起動します。
さらなる不明点がある場合や、より詳細な情報が必要な際には、Yellowfin サポートチームにお問い合わせください。